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【CASE1: フィリップス ライティング】
照明とIoTの組み合わせから生まれる
近未来の姿

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 この技術が応用できるのが、商業施設をはじめとする屋内環境だ。フィリップス ライティングはすでに、フランス小売大手カルフールのリール店で、実証実験に近い形での導入を行っている(下図「商業施設でのVLC活用例」を参照)。

 

 買い物客がスマートフォン上でカルフールのアプリを起動することで、LEDとの可視光通信が始まる。買い物客の正確な位置情報を知ることで、店内の売り場への案内だけでなく、その日のセール品やイベントなどのプッシュ通信も行うことができる仕組みだ。

 2016年3月には、アラブ首長国連邦のスーパーマーケット「アスワーク」での導入も決定。デジタル店舗マッピング、商品検索、アナリティクスなど他のパートナー企業とも協業し、買い物客により豊かな購買体験を提供していく構えだ。

 そもそも照明とは人のいる場所を照らすものであり、そう考えればIoTによって得られる情報の活用の可能性は無限大に広がる。フィリップス ライティングのように照明事業を展開する企業が一種のプラットフォームを構築する可能性も見えてくる。

「私たちは『照明のその先へ』をモットーに事業展開しています。そこでキーになるのがConnected Lighting、ネットワークでつながった照明です。照明を媒介とした双方向のコミュニケーションの実現を通して、お客様に『より特別な体験』『より便利な経験』を提供していきたい」(林田社長)

 将来の展望として、「2020年までに20億のLEDスポット構築を目指す」と話す林田社長。そこには単なるモノの拡充というだけでなく、それに伴うサービスの充実、より豊かな社会の実現が見えているに違いない。


●取材・文|新井幸彦(ダイヤモンドクォータリー編集部)


*【CASE2:ウェザーニューズ】はこちら

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