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【CASE1: フィリップス ライティング】
照明とIoTの組み合わせから生まれる
近未来の姿

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 こうした照明サービスは道路や市街地といった公共の空間でもすでに多くの導入実績がある(写真2「LEDを活用した照明事例」を参照)。ジャカルタをはじめとするインドネシアの8都市では、道路照明をすべてLEDに置き換えたうえでそれらをネットワークでつなぎ、中央制御によってモニターやメインテナンスを行っている。

写真 LEDを活用した照明事例 各LEDをネットワークでつなぐことで、消費エネルギー量を含めたきめ細かい監視・制御が可能になる。 提供:フィリップス ライティング ジャパン

 照明の状況をリアルタイムで監視できるだけでなく、エネルギー使用状況も把握できる。LEDに置き換えたことでエネルギー消費量を最大60%削減しただけでなく、個々のLED照明の寿命・故障も察知できるため、定期点検作業にかかるコストの削減にもつながっているという。

「CityTouch」と名付けられたこのアプリケーションは、モノとモノをネットワークでつなぐIoTを照明の世界で実現する牽引役と位置付けることができるだろう。

 2016年3月にはイギリスの通信会社ボーダフォンとの業務提携を発表。ボーダフォンのSIMカードをLEDに組み込むと同時に、同社のM2Mネットワークを活用して各照明器具をつなぎ、さらに柔軟性・拡張性の高い照明サービスの提供を目指している。

商業施設での
可視光通信の応用

 照明におけるIoTを考えるうえでもう一つ重要な技術がある。それが可視光通信(Visible Light Com­munications:VLC)だ。

 LEDが発する光の中に、人の目には常時点灯しているとしか見えない超高速な明滅を織り込むことで、その光を検知する他の情報機器との通信を行うことができる。それによって、その情報機器の位置や向きを特定するのだが、その誤差は30〜40センチメートル。WiFiが約10メートル、BlueToothが1メートル程度の誤差ということを考えれば、非常に正確な位置情報を取得できることがわかる。

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