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【CASE2:ウェザーニューズ】
独自の気象ビッグデータをAIで解析
精度の高い天気予報を74億人に発信

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天気予報に参加する
応援団は950万人に

 気象庁の気象データに加え、ウェザーニューズは独自の観測インフラを築き、自前のデータベースをつくり上げている。気象庁が設置する無人気象観測機器、アメダスの設置箇所は1300だが、ウェザーニューズでは、高頻度気象レーダーの「WITHレーダー」を80基、気温、湿度、日照、紫外線などを観測する「WITHセンサー」が3000カ所にある。その他独自の観測網9000カ所など、他社にない観測体制を整備。1日当たりの気象データ取得数は、2008年の約350万件が、2015年には約3000万件と、8・6倍に増えている。

 ゲリラ雷雨の場合、雲の発達レベルを1から100まで自動判定し、「モクモク雲 発達レベル67。周辺でゲリラ雷雨が発生してもおかしくない状況」といった解析結果をフィードバックする。

 ウェザーリポーターに気象観測器の支給などの特典を与え、参加意識と関心を高める工夫も欠かさない。心理学の知見の応用もあって、ゲリラ雷雨のリポーターは当初の1万人から12万人に拡大している。

 ゲリラ雷雨だけでなく、台風の進路や大雪の予測、花粉の飛散状況、桜の開花、紅葉の時期などの予報もウェザーリポーターとの共同作業で行われる。現在、1日平均13万人からウェザーリポートが届けられ、台風接近時など関心が高い時は25万人が参加している。

ゲリラ雷雨防衛隊からの雲の写真や報告で豪雨を予想
ゲリラ雷雨の予報の際は12万人のゲリラ雷雨防衛隊を組織して、雲の写真や気象データをスマホで収集する。雲の状況を地図上に落とし込み、危険度を色分けしている。雷のほかにも、台風、花粉などさまざまな気象情報を集めている。

DIAMOND Quarterly 第2号

2016年12月10日発売 定価840円(税込)

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