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【CASE3:データスタジアム】
2020年、東京で花開く
「デジタルスポーツ」の夢

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 他方、スタジアムのリビング化とは、競技会場で観戦している人に、スマホへの配信や電光掲示板によって、自宅でテレビ中継を見ている人と同じような情報を提供することだ。
 「スタジアムでは躍動感や迫力を味わえますが、情報量は少ない。選手やボールの動きをリプレイやデータで補うことが必要です。代表例の一つが、JリーグとNTTグループによる『NACK5スタジアム大宮』のスマートスタジアム化で、我々もコンテンツを提供しています」
 
 同スタジアムでは、公式スマホアプリ経由による来場者限定サービスを導入。具体的には、①試合中継映像、②オリジナル応援番組、③特定の選手を常時フォーカスした「選手追っかけ映像」――の3つを配信する。ゴールシーンなど、映像の一部は、球場内のデジタルサイネージでも視聴できる。

 また、同社は試合映像にタグ付けをする「メタデータ」のノウハウにも長けている。たとえば、ソフトバンクが提供する野球のライブ配信「スポナビライブ」アプリ向けにメタデータ(得点時、イニング開始時、好・珍プレイ時の時間情報)を配信。生中継中の試合も主要なシーンをスマホでプレーバックできる。これからの時代、スタジアムに多くのファンを満足させるにはこうした仕掛けが必須となるだろう。

 

デジタル技術には
人間力が不可欠

 同社が次のテーマとして掲げるのは、膨大なデータをもとにした「プレー、パフォーマンス予測」だ。「蓄積したデータをもとにした予測とリアルの結果がどう違ったのかといった楽しみ方も提案できます」

 ただ、同じデータでもプレーの解釈やデータの切り取り方、付加価値のつくり方等によってコンテンツのクオリティが大きく変わってくる。

「デジタルの世界では、技術で一度は他をリードしてもすぐに追いつかれてしまいます。ですから、常に裏側には人間力が不可欠。当社では、社員研修でも本質を見抜く洞察力の向上に努めています」と言う。「デジタル+アナログ力」の進化が競技者をより強く、観戦をより楽しくすることになりそうだ。


●取材・文|河合起季  ●撮影|宇佐美利明


*【CASE4:パスコ】はこちら

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