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【CASE4:パスコ】
位置情報がデータを読み解くカギに
広がる空間情報の活用法

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ビル側面まで撮れる航空撮影
車を走らせて道路を3次元測量

 デジタル化された地図のつくり方も進歩を続けている。航空機による測量では、カメラを5台並べて、真下だけでなく斜め方向も同時に撮影し、写真に基づいた3次元空間情報を自動的に作成できるようになった。

「都市計画や災害シミュレーションに加え、見たいところからの景観が得られますので、高層マンションの特定の階からの眺望を確認するといった景観シミュレーションにも利用されています」(橘事業部長)

 自動車にレーザー計測器とカメラを搭載し、走るだけで道路および周辺の3次元計測ができるMMS(モービルマッピングシステム)による3次元道路地図も作成が進んでいる。現在は道路管理が主な用途だが、周囲の状況を把握する車載センサー技術と並んで、自動車の自動運転の実現にも欠かせない技術だ。

 また、土木工事の現場では、ドローン(無人航空機)による航空測量が導入され、建設機械のICT化と相まって、3次元測量データと設計図をもとに、建設機械が半ば自動的に土地造成を進める時代が始まろうとしている。

 今後も、SNSを利用したユーザー分析やIoT(モノのインターネット)の普及によって、得られる情報は増える一方だ。これらのデータを現実の世界に結び付ける方法として、GISが必要となる場はますます増えていきそうだ。

航空測量・撮影データから自動的に作成された3次元の都市景観。 見たい角度からの景観を自由に作成できる。

●取材・文|稲田敏貴(ダイヤモンドクォータリー編集部)


*【CASE5:竹中工務店】はこちら

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