【ソラコム】IoTスタートアップが一直線に目指す

「日本発」のグローバル・プラットフォーマー〈2〉

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「5G」(第5世代移動通信システム)、「ソサエティ5・0」(イノベーションで生み出す第5の新たな社会)など、新しい技術や構想が登場していますが、これについてはどのように見ていますか。
 ありがちなのが、「こういう技術ができました。さて、何に使いましょうか」というパターンです。これはよくない。5Gはたしかに素晴らしいですが、技術先行、スペック先行だと、「通信スピードは速くなりました。で、何をしましょうか」みたいな感じになってしまう。
 まず、「こういうことがやりたい」「こういうことができるかもしれない」といった目的や思いがあって、それに新しい技術が使えるのかどうかを考えるべきです。ソラコムではサービスを考える際、「お客様不在のサービスにならないようにしよう」と肝に銘じています。
 私たちは、物理的な設備を持たないMVNO(仮想移動体通信事業者)ですが、今後も「イノベーターに翼を与える」サービスの開発に専念していくつもりです。IPO(新規株式公開)ではなくKDDIの傘下に入ったのは、ここによりフォーカスするためでもあります。
 インターネットと同じく、IoTも早晩一般化し、モノとモノをつなげること以上のニーズ、たとえば他のサービスとのインテグレーションとか、コンサルテーションなどが生まれてくるはずです。当然、ソラコム1社だけでは対応できないものもたくさん出てくるでしょう。
 私たちが世界有数のIoTプラットフォーマーへと進化していくには、こうした業界や市場の変化に適応できなければなりません。その時、KDDIグループのリソースや組織力を利用できるのは大きい。
 先ほど挙げたピーター・ティール氏の著書の中に「新しいものをつくり続けている限り『創業』は続き、それが止まると『創業』は終わる」と書かれているように、ソラコムも新しいもの、イノベーションを生み出し続け、第2、第3と創業を繰り返し続けていきたいと考えています。【完】


●聞き手|岩崎卓也、宮田和美(ダイヤモンドクォータリー編集部)
●構成・まとめ|木原洋美 ●撮影|佐藤元一


 

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